2013年2月6日水曜日

ごま豆腐とオール電化 (2009/04/21)

2月19日 
ガムランエイドのメンバーと高野山へ出かけた。いつも帰り時間を気にしながらの会議なので、泊まりがけでわいわいやろうということになったのだ。HIROSさんが懇意にしている僧坊に泊まった。精進料理のはずだったのに、HIROSさんがVIPだったので、料理も豪勢になってしまった。うれしいような、ちょっと残念のような・・・。でも結局、一番おいしかったのはごま豆腐と高野豆腐だった。 

翌日は、奥の院を散歩した。小学校の林間学校以来かな?雨模様だったが、しっとりと濡れた木々が美しかった。そんなに寒くなかったが、標高900メートルの奥の院の前には、雪が少しだけ残っていた。宿に戻ると、ごま豆腐がお店から届いていた。お寺の方のおすすめのごま豆腐。真空パックでない生のが絶対いいですよ、とのことだった。 

南海電車では、バリガムラン「ギータクンチャナ」の代表の小林江美さんが、ふくろうのポポちゃんというのがいて、相手によってからだや顔を大きくしたり、小さくしたりするのが面白いんだよと、迫真の実技入りで説明してくれた。4人掛けイスでおおいに盛り上がった。江美さん、すごい表現力だなぁ。顔の表現力も踊りの重要な要素である。 

保育所へ寄って、夕方、豊能の家に戻った。ごま豆腐を持って、大家のKさん宅へ。なにやらトラックが来て、工事をしている。 

高野山へ行ってきたんです。よかったら、どうぞ。 
何の工事ですか? 

いやいや、オール電化ですわ。 

Kさんは89歳、奥さんは80代半ばだろうか。築100年以上の大邸宅に二人で暮らしている。 

家内が、洗い物がつらい言いましてな・・・。 

冬場、奥さんに出会うと、真っ赤な手をしている。ちょっと腫れたような感じで。ああ、そうか!今まで、水洗いしてたんだ。ぼくらの住んでいるところは、標高450メートルの山里で、水も相当に冷たいのだ。我が家はもちろんガスの給湯器が付いていて、台所でもお湯が出る。 

Kさんは大資産家だが、昔のままの生活をしている。裏山に薪を取りに行き、風呂を沸かし、出来た炭で煮炊きする。ガスのレンジもあるが、炭もちゃんと使っている。石垣の上にたつ家の前には、外庭があり、松、モクレン、桜、梅などいろんな植物が植わっていて、それで門松をつくったり、床の間に花を生けたりしている。 

Kさん夫妻には子供がなく、二人だけの生活が60年以上も続いているのだろう。勝手口を上がった部屋には、もう今はやっていない農作業のスケジュールが書き込まれた黒板があり、その下にはダイヤル式の黒電話がちょこんと座っている。 

4月 
豊能町牧の我が家に、一気に春がやって来た。いつもは2週間以上遅れる桜も、今年は一気に咲いて、一気に散った。自宅までジャワ舞踊のレッスンに来ている川原和世さんが帰り際、ドアを開けるとムアッと花のにおいが飛び込んできたと教えてくれた。


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