2013年1月23日水曜日

花の舞 (2008/06/08)

森のコモンズも終わり、マンディ・サマサマのジャワツアーも終わってしまいました。いろいろ書きたいことはあるのですが、なんだかバタバタしていて、気づけば外では、蛍が飛びちがっています。 

滋賀県にある碧水ホールのレジデンスガムラングループ、ティルト・クンチョノの定期演奏会が明日に迫っています。「桃太郎」や「野村誠の世界」で、何度となく踊っているホールです。7年前に、元館長の英断でガムランを購入し、市民グループが結成されました。以来、ジャワの古典曲と共に現代ガムランや新作ガムランにも挑戦しています。 

ティルト・クンチョノの定演は6月8日(日)午後3時から。曲目は、第1部「ティルト・クンチョノ」「サリクスモ」「スメダン~ゴンジャンガンジン」、第2部マイケル・ナイマン「タイムズアップ」創作影絵「りこうな子ども(スラウェシの民話から)」。入場料は確か500円。ティルト・クンチョノ以外に、家高洋、中川真、ロフィット・イブラヒムが賛助出演。創作影絵では、ガムランに、エレキ・ベースが加わります。 

昨晩、ジャワ舞踊「サリ・クスモ」を踊る小松道子さんに頼まれてプログラム用の原稿を書きました。明日は、インドネシア語の講座があり、残念ながら見に行けません。大成功を祈っています。 

サリ・クスモ 
花の舞い。サリもクスモも花という意味である。一輪の花の蕾がそうっと膨らみ、かすかに花びらがのぞく。やがて、咲き誇った花びらは散っていく。花の一生のような舞い。 

物言わぬ花は、何を思い咲くのだろうか。蕾は力を内に秘め、雄しべは危ういバランスを保って揺れ、雌しべは密かにたたずむ。花は、ゆっくり朽ちていくのか、潔く散るのか。 

物言わぬ踊り手は、何を思い舞うのだろうか。言わぬが花か。ただ、ガムランの風に乗って、からだをなびかせればいいのだが、それが実に難しい。 

花のようにではなく、花になって舞いたい。 

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