2013年1月24日木曜日

築90年 (2008/10/16)

ちょっと振り返って日記を書きます。 

10月10日 
インドネシア領事館が主催する日本とインドネシアの友好記念イベントに出演した。場所は、大阪の中之島にある中央公会堂。1918年に完成した有名な近代建築である。 

朝7時、ブナの弁当を作る。唐揚げ、アスパラのベーコン巻き、卵焼き、キュウリとトマト。ご飯と2段重ねのお弁当箱。デザートのブドウは別のタッパー。ちょっと多すぎるかな。今日ブナは遠足で、神戸の王子公園へ行くのだ。 

13時、スペース天にトラックがやってくる。運転手さんとふたりで、昨晩みんなで梱包した楽器をトラックに積み込む。フルセットではないので、20分ほどで完了。イウィンさんをピックアップしに、自宅へ戻る。4人分の舞踊の衣装を車に積み込み、さあ出発。 

15時、現地で楽器の積み下ろし。ホールでは、リハーサルが始まっていた。舞台上には、すでにバリガムランが並んでいる。いろんなグループが出演するので、舞台上の配置を決めるのが大変だ。狭い舞台に、バリとジャワのガムランが両方並ぶと、踊りのスペースが窮屈になる。それぞれのスペースを巡って、ちょっとした駆け引き合戦。 

16時過ぎ、リハーサル開始。演目は2曲。女性舞踊と男性舞踊である。女性舞踊を踊るのは、イウィンさんと川原和世さんと河島加奈子さん。ふたりとももう長く舞踊を習いに来られている。川原さんは、ジャワへも留学した。僕はリハを客席から眺めたが、3人の息はよく合っていた。 

ガムランチームは、マルガサリ、HANA★JOSSのふたり、ふいご日和楽団の後藤さん、という混成チームだった。平日だったので、仕事があるメンバーが順番に駆けつけてきた。出演時間の18時30分までに、なんとか全員がそろった。 

すべての演目が終わると20時近くになっていた。楽器の積み込みの後、隣の会場で行われていたパーティに合流した。京都の白川に住むデンマーク人だけど、お茶の先生でガムラン好きのビスゴーさんに、。「お面をしていても、踊りで、あなただと分かりましたね!」と、声をかけられた。ビスゴーさんが自宅で行っているお茶会で踊ったことがあるのだ。 

先に出たトラックの運転手を追い掛けて、帰路につく。豊中の実家で眠っているブナをピックアップし、いつもは乗らない箕面トンネルを使ってスペース天へ。運転手さんと楽器の積み下ろし。「巨人、優勝しましたよ。」と力無い声で教えてくれた。天の冷蔵庫で冷えていたリポビタンを勧めた。運ちゃん、頑張って帰ってや! 

家へ戻ると、踊ったふたりからメールが入った。それぞれの感想だった。 

人前で踊るって、とても大変なことだよね。中之島公会堂のような歴史のある空間で、しかも生ガムランで踊れるのは、とても貴重な体験だなぁ。そして、ジャワ舞踊を踊れる人が少しずつ増えてきたなぁ。 

と、コンサートの余韻を楽しむ。食卓の上のリュックを開けて、弁当箱を開けると空っぽになっていた。頑張って食べたんだろうな。 

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