2013年2月18日月曜日

赤い鳥が逃げた (2009/07/17)



2週間ほど前、すごく天気のいい日に、家の前の坂道で車を洗車した。小桜インコのパリノもカゴから出してやった。車から滴り落ちる水滴で水浴びをした。そこら中を歩き回ったが、逃げていく様子はなかった。 

今日はまずまずの天気だった。鳥カゴの掃除をした。パリノはいつものように窓枠に陣取り、外で飛んでいる鳥と鳴き声を競っていた。窓枠にこぼれたエサを掃除機で吸い取ろうとしたら、驚いたパリノが窓から飛んでいってしまった。 

パタ、パタ、パタパタパタパタパタタタタタッ 

15メートルほど先の桜の木にとまった。ヒナの時に羽を切っていたが、ちょっと生えそろってきたのか、思ったより遠くまで飛んでいった。スゴイ、スゴイ・・・。感心してる場合ではない。一大事。あわてて、ゾウリをつっかけて、桜の木に登った。しかし、よく分からない。もう一度2階の部屋へ登り、同じ高さから目を凝らすと、枝の先の方が揺れていた。桜の葉と羽の色が一緒だが、頭が朱色できれいに浮かび上がっている。 

洗濯干しの長い棒を持って、再び桜に登った。パリノちゃん、いらっしゃい、と棒を近づけたら、 

パタパタパタパタパタタタタタタタ 

今度は、さっきよりずっと上手に飛んでいってしまった。土手の下にある栗の木の方だ。桜から飛び降りて、ゾウリで走ったが、追いつかない。また見失ってしまった。しばらく探すが見つからない。パリノ~、パリパリ~、と叫んでいると、栗の木のある家の奥さんが出てきた。すみません、お騒がせして・・・。と説明していると、パリリリリッ、と鳴き声が聞こえた。

Kさんの家の屋根の上でパリノが鳴いていた。下では、犬が吠えている。ブルブル怖そうにしている。こっち、こっちと呼びかけて、手を伸ばしていると、チョンチョンチョンと手の中に飛び込んできた。 

あ~、あ~、あ~、よかった。今頃、パリノはどんな夢を見ているんだろうか?

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