2012年12月11日火曜日
天王寺夜間中学 (2006/07/01)
今日は、マルガサリの天王寺中学夜間部での公演でした。メンバーのHさんが非常勤で先生をしています。土地柄か、在日韓国、朝鮮人、中国人が半数を占めるそうです。「アジアなおばちゃんたち」がいっぱいいる、ということです。それだったら、即興で踊れるかなぁ?ってことで、即興ダンスを試みるワークショップをしました。ガムランの音で、客席に波を送り込みました。大きい波、大きい波、小さい波、大きい波・・・・
真剣勝負です。本当にそこに流れができないと、客席の人たちも波に乗れない、リアリティが必要です。そのうち、確実に僕の波に反応してくれるおばちゃんを発見。おばちゃんたちも、僕がちゃんと波を送ってくれるか、見ていたようです。
波は揺れて、動きになり、リズムになり、手から身体へ、やがては足まで伝わり、イスから浮遊しました。波は、僕からおばちゃんへ、おばちゃんから僕へ、僕たちから客席へ放り投げられました。
見知らぬ人とダンスを試みる興奮を味わった。いいダンスだったと思う。
もうちょっと思うことがあり、追加します。
昨日の公演は、会場の響きと熱心な聴衆に支えられたのではないかと思います。曲の途中で拍手が入ったり、舞踊家が消える前にも熱い拍手が入る、演者を盛り上げるうまい聴衆でした。芸能の聴衆です。
二人のおばちゃんは本当に、いいダンスをするおばちゃんでした。年輩の方の方は、十津川のOさんの奥さん(もう立派なおばあさんで、十津川盆踊りの中で僕が一番好きな踊り手)に通じる踊りでした。しっかり地に足がついて、等身大で、ゆったりしていて、本当に理にかなった動き、そして何とも言えない慈愛に包まれた存在感。もうひとりのおばちゃんは、これは泥臭い芸能のおばちゃんでした。開けっぴろげで、粘りつくリズム感があって、今や天然記念物おばちゃんでした。
次回に向けて、この路線ももっと膨らませられると思います。夏へむけて、「踊れおばちゃん!ガムランダンスプロジェクト」をすすめます。
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