2012年12月28日金曜日

動く足ふきマット (2007/01/15)

農家の倉庫を改造して住んでいます。木造土壁の2階建てです。1階は大家さんの荷物のスペースになっていますが、去年、2か月滞在したジャワガムランの先生のために、端に仕切をして、部屋を作りました。予算無しの素人仕事なので、子供の秘密基地みたいです。2階は、僕たちの生活空間+舞踊の練習空間になっています。倉庫なので冬はとても寒く、強い風が吹くと、屋根からパラパラ土が落ちてきますが、楽しくまずまず快適に暮らしています。 

なんでここに住むようになったかというと、少し長い話になりますが、簡単に書いてみます。

1995年からジャワへ留学して、2000年1月にウィヤンタリさんとジョグジャで結婚式を挙げました。そして、1週間後に日本へ帰ってきました。留学後なので、お金も住むところもなく、取り敢えず実家の世話なりました。日本で活動を共にするガムラングループマルガサリは、1998年から豊能町にスタジオ「スペース天」を作って活動を始めていました。どうせだったら、その近くに住めないかと考えていると、「スペース天」のオーナーである黒田さんが倉庫を貸してくれると言ってくれました。その頃、マルガサリのメンバーの中に大工の石田さんがいて、 

「よし、何とか住めるようにしよう!」 

といって、ボランティアで手伝ってくれました。3月4月と土壁を塗り直したり、寝室や押入を作ったり、トイレ用のタンクを地中に埋めたり、流しをもらいに行って、据え付けたり、粗大ゴミを物色して、新品のベッドを手に入れたり、ペンキを塗ったり、いろいろな作業をしました。ゴールデンウィーク前、ユニットバスを設置したのを機に、実家から豊能町の倉庫へ引っ越しをしました。兼業農家がほとんどのこの辺りは、一斉に田植えが行われていました。水を張った田んぼに青空が映っていました。 

それからもうすぐ7年です。早いものです。簡単に書くとそんな経緯です。 

2階は杉の板張りなんですが、寒いので、少しずつ手に入るたびに絨毯を敷いていっています。去年やっと、台所にも絨毯を敷くことができました。だいぶ暖かくなりました。 

で、台所の流しの前に、足ふきマットを敷いています。500円ぐらいの安いマットです。これが動くのです。いろいろ用事をしていて、戻ってくると、右へ右へと移動しているのです。1日に何度も左へ移動さなければなりません。試しに、足ふきマットの上で足踏みしてみると、わずかに1,2ミリずつ右へ動いています。しかし、そんな速度ではなく、20センチぐらいすぐにずれてしまうのです。なんでだろう。 

この話は、カラスの羽や舞踊の話とは関係ありません。一応念のため・・・たんなる与太話です。 

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