2012年12月31日月曜日

寝返りのダンス (2007/05/17)


去年の6月から、「たんぽぽの家」にガムランと舞踊のワークショップへ出かけている。「たんぽぽの家」は、障害のある人たちのアート活動を支援している通所授産施設で、エイブルアート・プロジェクトの「さあトーマス」以来のつきあいになる。「さあトーマス」では、障害ある人たちとのコラボが中心だったのだが、スタッフの人たちもガムランや舞踊をやりたいということで、この夜のワークショップが始まった。

このワークショップで、僕はジャワ舞踊だけではなく、僕がジャワ舞踊から得たいろんな身体表現を掘り起こして、みんなでチャレンジしてみることを目指している。スタッフの人たちはダンサーではないけれど、障害者アートに関わっているので、みな高感度の人たちだ。障害者のアートに携わるということは、アンテナを張り巡らせて、障害者のみんなが作り出すカオスの中に、例えばだが、思いっきりのいい線、繊細な色、不思議な形、生き生きとした動きなどを拾い上げることが必要になる。僕が発見する身体表現の動きも、日常の些細な動きの中に潜んでいるので、観察力や耳を澄ますこと、目を凝らすことが必要となる。

この1年間で、いろいろな動きにチャレンジした。
去年の最後にやったのは、1リットルや1.5リットルのペットボトルに水を半分入れて、ゆっくりと揺らしてみる試み。

先日のワークショップでは、ゆっくりとごろごろ転がってみた。寝返りしたり、でんぐり返りしたり。
*真っ直ぐ仰向けに横になって寝る。身体を伸ばしたまま、なるべくバタンとならないように身体を回転させていく。うつぶせになったら、また仰向けに戻ってくる。 
結構ヘトヘトになる。全身運動だ。身体の重心を感じることができる。

*今度は、実際に寝るようにリラックスして寝ころぶ。斜めになってもいいし、うつぶせでもいい。自分がいつも寝ているように、寝ころぶ。そこから、寝返りを打つようにゆっくりと回転していく。なるべくスムーズに、気持ちよく。

身体をスムーズに動かす。身体のパーツとパーツの関連を意識することができる。

*やや難しいが、手をつかずに、ゆっくりとでんぐり返りをする。また、後転する。なるべく、身体の1点が床に着くようにして回るとうまく回れる。

これも、身体の重心を感じる練習になるだろう。 

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