2013年1月21日月曜日

昆布のダンス (2007/11/28)

火曜日は、奈良の明日香養護学校へマルガサリとして公演に出かけた。朝5時30分に起きて、車で出かけた。近畿道から南阪奈を経て、バイパスを下りると、もう橿原神宮だ。すごく高い(700円+450円)が、南阪奈が出来たので、こんな時は便利だ。 

体育館には、マットで作った桟敷席が出来ている。電気カーペットが敷かれ、加湿器も用意されている。ここの養護学校は、かなり重度の障がいがある子供が通っているとのことだ。 

10時から本番。 
ガムランの曲を2曲。僕も演奏と歌で参加した。舞台の奥にいたのでよくは見えないが、みんな集中して見てくれているようだ。 

次は楽器紹介。 
僕はクンプル(吊り下げ型のドラで直径約50センチ。結構重い)を持って、生徒達の中に入っていった。桟敷席の最前列にいた女の子は、寝ころんだままだが目をきょろきょろさせている。とても楽しんでいる、というのが伝わってくる。手でバチを持つことも出来ないので、僕が代わりに叩いて、手を添えてクンプルの表面に近づけた。振動が伝わるだろうか。すごくいい顔をしていたので、もう一度叩いて、今度はクンプルを彼女の頬に当てた。ほっぺたがビリビリしただろう。 

何人もの子供にクンプルを、手や顔やお腹で感じてもらった。小学校1年から高校3年までの生徒約50人。先生はそれよりたくさん。親たちも後ろの席に座っている。 

その後は、HANA☆JOSSでも活躍するマルガサリメンバーの佐々木宏実さんが考えた「お茶ケチャ」のワークショップ。ケチャの新解釈である。これは、とても面白い。今後、「お茶ケチャ」はいろんな場所に登場する予定なので、乞うご期待。 

そして、僕のジャワ舞踊。ダンスの後は、ダンスワークショップ。 
車椅子のダンスワークショップをして欲しいとのことだったので、車椅子で動くことを使って、「魚のダンス」をしようと思っていた。 
しかし、車椅子で動けない生徒もたくさんいたので、「昆布のダンス」をすることにした。水ではつながっている。 

まず、波を感じて、昆布になって揺れてみる。 
そして次に、魚にでも、貝にでも、タコにでもなって、動き出す。波に乗って動く、ガムランの音に反応して動く。 

真剣に波になって、魚になって、ダンスしなければならない。 

ガムランが段々穏やかになってワークショップ終了。 

後になって、少し反省した。 
かなり重度の生徒が多かったので、もっとシンプルでよかったのでは? 

気持ちよく海に漂い、浮かぶ。それに徹する。 
そこにガムランの1音。それをしっかり感じる。 

水に落とした1滴のインクように 
身体に音が染み渡る 

今度は、そんなワークショップもやってみたい。 

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