2013年1月21日月曜日

スタンディング・ツーベース (2007/12/19)


朝、ブナを保育所へ送っていく時、家を出ると寒かったので、思わず両手をすりあわせて、 

ゴシゴシゴシゴシ 

と、こすった。 

えっ! 

と、ブナが目を丸くしていた。手が早く動くのが面白かったようだ。驚かれると頑張ってしまう。もっと早く、ゴシゴシゴシゴシとか、右手を止めて、左手だけで、ゴシゴシゴシゴシとか、その逆とかやってみた。どうしても少し上腕部や肩に力が入ってしまって、長く続けるのは難しい。 

夕方、レッスンに出かける前に、髭を剃った。妙な時間であるが、仕事柄しょうがない。T字のカミソリでである。剃っては、お湯の中でカミソリを、 

クチュクチュクチュクチュ ピシャッ 

と、震わせる。カミソリの間に挟まった髭を取るためだ。この動きもなかなか面白い。手首の使い方、水の抵抗感、音が楽しさを作るのだろう。 

夜、レッスンの後、ブナを実家へ迎えに行く。背中に背負って、5回の階段から、 

タタン、タタン、タタン 

と、スキップするように下りたり 

タラタラタラタラ 

と、出来るだけ足を小刻みにして駆け下りる。背中で笑い声が聞こえる。 

日常に動作の中にも、身体を巧みに使うヒントはいっぱい隠されている。 

イチローがヒットを打って、スタンディングでセカンドやサードベースに駆け込む時、 

タカタカタカタカ 

と、左右の足が踊っている。すごく気持ちよさそうだ。 

身体の末端、足や手先を細かく早く動かす。そのために、身体をリラックスさせて、末端部分を脱力させて、リラックスさせた身体から末端部分へと力を送ってやる。末端部分だけを動かすのではない。中心部の力を感じて、つられて動く感じだ。 

こんな感じの動きが、他にもいっぱいあると思う。 

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