みんぱくでマルガサリのコンサート。ゲストはたんぽぽの家のメンバーとYangjahさん、特別出演にロフィットさん。
プログラム
・SANZUI 前編 (監修:佐久間新 )
・ドン・テ・シペシ (即興パフォーマンス)
休憩
・ロンドン・アリッ (ジャワ古典曲)
・For Gender (作曲:David Kotlowy)
・スカル・プディアストゥティ (ジャワ舞踊 佐久間ウィヤンタリ)
・SANZUI 後編 (監修:佐久間新)
最初のSANZUIでは、階段落ちをやった。からだが水のようになり、階段を滑り落ちていく。完全に水にはなりきれなかったので,すねに少し血がにじんだ。舞台の平面まで落ちていって,生き返って,ドン・テ・シペシへつなげた。即興パフォーマンスだけど、ここだけは決めていた。たんぽぽのナリミさんがいい感じで客席から登場した。その後,たんぽぽのHさんが車いすで出て来て、存在感を示した。と、すぐにMさんがHさんのぬいぐるみを取り上げた。ここのところ、こころに悩みを抱えて苦しんでいるMさんのパフォーマンスは混乱をもたらした。Mさんはほとんど練習に参加していなかったこともあり,やや想定外な展開に、舞台がねじれていく。しかし、即興は即興、なにもかも受け入れなければならない。しかし、Mさんがあくまでもマルガサリのメンバーとして登場したので,観客にはその混乱が分かりにくかったかもしれない。
そういえば、つかこうへいさんが亡くなった。直接影響を受けたりはしてないけど、相当パワフルな人で,現場主義だったということを聞くと親近感がわく。役者のからだをもってすれば,階段くらい転げ落ちられるだろう。ダンサーのからだをもってしても,階段くらいは転げ落ちられる。その落ち方はちょっと違うかもしれないが。
さてさて、なんとかかんとか前半終了。それにしても大変なプログラムである。ここまでで1時間近く。300人くらいの観客の多くが席を立つかもしれないな,と心配したが,ほとんどの人が残った。そして、後半へと続く。最後の最後にいいシーンが生まれた。SANZUIの終わり近くで、指に載せた菜箸で茶碗をちーんと鳴らすくらいの小さな音があらわれる。これだけの空間で、聴き取れるだろうかと心配したが,会場にいた全員が耳をすまし、この小さな小さな音を味わった。
野村誠さんのブログにも書かれています。
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音の力,そして、聴衆の力を再確認。見に来てくださったみなさま,ありがとうございました。
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