先週の金曜日は、新大阪の公文会館で「さあトーマス」を上演しました。子供の城主催の夏期講座の一環です。
子供の城というのは、障害者を子に持つ親たちの集まり。「さあトーマス」はマルガサリとたんぽぽの家が協同で制作している即興パフォーマンス作品です。
この日は、朝からたんぽぽの家の理事長播磨靖夫さんの講演があり、午後から「さあトーマス」の上演とワークショップを行いました。
「さあトーマス」の中で、トーマスである中西くんが障害者を客席から引っ張ってきました。僕は何とかしてその人と踊りたいと思ったので、その人の前に立ちました。なるべくこちらから押しつけるのではなく、何とかその人の動きやリズムを引っ張り出そうと試みました。手やからだに簡単には触れず、距離をとって間にある空気を感じます。時にはそっと触って、様子を見ます。視線を合わせてじっと見たり、ちらっと見たり、はずしたり、スッと近寄ったり、ズズーっと遠のいたり、アクセントをつけながら、コンタクトを計りました。
だいぶなじんできたので、思い切って背を向けて離れようとしたら、ググッと近寄ってきました。ここから、コミュニケーションがスムーズに始まりました。おっかけっこになり、ダンスになりました。
ダンスの始まる瞬間でした。興奮の一瞬です。
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