2012年12月31日月曜日

八木ビルの鯉 (2007/06/18)

アジアダンススクエアの公演が迫っています。 
公演の中には、ソロやデュオ、トリオなど、いろいろな場面があります。今日は、その中でなかなか決まらなかった佐久間+大西のシーンの練習をしました。昼から大阪本町の船場アートカフェに集まって、夜までゆっくりと練習をしました。 

詳しくは本番のお楽しみですが、前の日記でも書いたことのある鯉の動きがヒントになったダンスの場面を作りました。今日、練習場に向かいながら、どういう風に大西さんに説明しようかな、と考えていました。 

すると、船場カフェに行く道すがらに、大きな鯉がたくさん泳いでいました。堺筋に面した八木ビルの北側です。堺筋を挟んだ向かいには、バンコック銀行の立派な彫刻が見えています。

池では、見事な鯉が元気に泳ぎ回っています。管理が行き届いているのか、まるまる太った鯉が気持ちよさそうに動いています。気に入ったのを見ていると、いくつか泳ぎ方があります。

クイッ クイッ  

と曲がっていきます。目の後ろ辺りを起点として、小気味よくターンしていきます。この動きには、ほとんど事前の動きがありません。いきなり動きます。そのいきなりにからだの残りのパーツが脱力して着いていきます 

オラヨッ オラヨッ 

と曲がるものもいます。これはもう少し下の頭付け根から胸の辺りを起点にしています。 

この動きには、わずかに事前の動きがあります。大げさな鯉は、左へ曲がるのに、すこし右へのあおりを入れます。 

ブルルン 
スイ〜 

と直線で泳ぎます。 
尾びれをしならせて、振るってから、ゆっくり前進していきます。流線型の体を通り抜けていく水の感触を楽しむように、惰性で進みます。 

といったことを説明して、練習を始めました。大西さんもうまく動きをのみ見込んでくれました。しばらくやって、休憩時間に、大西さんと八木ビルの前に実際に鯉を見に行きました。しばらくすると、大西さんが池の前でクイッ、クイッと体を動かしています。感じを掴んでいるようです。 

鯉の動きはこれ以外にもいっぱいあって、本当に飽きません。ダンスの中に、どれだけ鯉の動きを取り入れられるでしょうか。ジャワ舞踊やバリ舞踊の中には、自然をヒントにした動きがたくさん隠されています。鯉のダンスをしながら、ジャワ舞踊やバリ舞踊の動きにも迫っていきたいと思っています。 

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