2012年12月31日月曜日

岡部さんとデート (2007/07/07)

木曜日は、「たんぽぽの家」の岡部太郎さんとデートをした。秋に、岡部さんが「人・アート・街」というイベントを京都で企画しており、その中で「たんぽぽの家」の伊藤愛子さんと作品作りを行うことになった。それで、その打ち合わせをかねて、というか、まぁ、それにかこつけたデートをした。 

15時、京都の三条神宮道にある「はねうさぎ」というギャラリーで待ち合わせ、森口ゆたかさんの展覧会を見る。手が主題になっている。手は、本当に表情豊かな身体の器官である。老若男女の手だけが壁に映っている。金魚のように宙を漂う手は、それぞれ個性を持っているが、持ち主から切り離された手は軽やかに舞い、それだけでもダンスのようだった。 

麩屋町通り丸太町下がるのバティック・ギャラリーショップ「イシス」にて、目の保養。チレボンのバティック職人と協働して、すばらしいバティックを制作している。北海岸のバティックは、ジャワのバティックより軽やかで、涼しげであった。 

京都文化博物館近くの堺町画廊へ。京都の障害者通所施設の人たちが作った工芸品の展覧会。藤崎さんの色鉛筆で描いた絵が素晴らしかった。中庭には、金魚とメダカが気持ちよさそうに泳いでいた。店番をしていたおばちゃんに、この前日に僕が亀岡から京都へ向かっている時に、巨大な虹をふたつも見て、その下を潜ってきたと言うと。おばちゃんは、その頃、わたしは京都で自転車を漕いでいて、ザーと降りしきる雨にサーと光が差して、生まれて初めての光景を見た、と話してくれた。 

河原町三条近くのART ZONEへ、かなもりゆうこさんの展覧会を見に行く。去年、偶然、CAP HOUSEで作品を見かけた時に、思わず引き込まれて見ていると、かなもりさんが声を掛けてくれた。かなもりさんは美術家だが、ひとりの少女と共に長期に渡って身体表現をテーマにした作品を作っている。また、ダンサー納谷衣美さんも作品作りに参加している。ギャラリーでは、公開制作を行っていた。ちょうど、天井からぶら下がってグルグル回る紐の作品を取り付けていたが、頭に紐が絡まって、面白い姿になっていた。日曜日に、パフォーマンスがある。僕は、残念ながら予定があり、見に行けないが、是非皆さんどうぞ! 

今回、岡部さんをデートに誘ったのは、愛ちゃんとの作品作りのヒントを探すためだった。ART ZONEを出て、横にあるMEDIA SHOPに入った。大学の時以来、17,8年ぶりだ。コンテンポラリーや実験的な作品のCDやDVDばかりを置く店である。野村誠さんのCDやDVDも平積みになっている。マルガサリが演奏した「せみ」のCDもあった。店内のモニターで、西洋人の男女が踊っていた。思わず釘付けになる。 

踊る時の身体の重心の感じ方、重力や遠心力の感じ方、床を滑っていくような浮遊感、ペアの女性との魚や鳥のような戯れ方。共通する感覚を感じた。店員に聞くと「ROSAS」というグループだという。DVDを2枚買った。 

京都から奈良へ向かい、夜は「たんぽぽの家」で、ガムランと身体表現のワークショップを行った。鯉のダンスの続きと、あらたに昆布のダンスを試みた。 

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