2013年1月7日月曜日

チタチタへ向かっていると (2007/09/03)

日曜日は、本町のインドネシアレストラン「チタチタ」の屋根裏部屋で、インドネシア語講座をしている。丸4年になる。11時から、最初のクラスが始まる。パーキングから店へと歩いていると、近くのビルの1階に絵が掛かっていた。 

MUSIC LESSON と題が付いている、明るい色合いのシンプルな絵。キャプションを見るとアメリカの障がいのある人が描いた作品だった。エイブルアートの作品が展示されていたのだ。 

マルガサリは3年前からエイブルアートの作品作りに関わり始め、「さあトーマス」の公演を大阪、東京、徳島、滋賀、奈良などで8回行った。僕自身、障害のある人から大いに刺激を受けている。 

歩きながら「桃太郎」のダンスのことを考えていたので、びっくりした。「桃太郎」と「さあトーマス」が出会ったのだ。このふたつは僕の中では、大いに関係しているのだ。 

10月には、たんぽぽの家主催の「ひと・アート・街・京都」のイベントで、たんぽぽ家の伊藤愛子さんと踊る予定になっている。8月から練習を始めている。1回目は、春日神社の近くの森へ散策へ行き、2回目は、愛ちゃんの家へ行った。先週の3回目は、たんぽぽ家のホールで1時間に渡る即興を行った。たまたま来ていた韓国のジャーナリストがずっとカメラを回し続けていた。明日は、4回目の練習日である。 

エイブルアート・ムーブメントの趣旨は以下の通り 
HPから引用しました。 
http://www.ableart.org/ 

私たちの大きなテーマは20世紀に分断された人間と人間、人間と自然、人間と社会のつながりを恢復すること、そして豊かなつながりのなかで「人間が人間となること」であると考えます。そのための鍵はアートにあるのではないでしょうか。アートには、あらゆるつながりを恢復する力があり、人間が生きるのを助ける力があるからです。 

私たちは、1995年から障害のある人たちの生みだすアートを新しい視座でとらえなおす「エイブル・アート・ムーブメント」を展開しています。障害のある人たちの心の不思議な働きが生みだす「魂の芸術」は生のエネルギーにあふれ、多様で重層的な世界は人びとの心に衝撃を与え、人間的な共感をよびおこします。しかし、このような障害のある人たちの精神的な活動に対する評価は低く、その社会的役割を果たすことができないでいました。 

そこで、私たちは障害のある人が生みだすアートを「エイブル・アート(可能性の芸術)」と新しく名づけ、それをきちんと評価し、精神的な活動に価値を与える活動をはじめました。 

「エイブル・アート・ムーブメント」では、これまで展覧会などを通して「個人の数だけ宇宙がある」ことを明らかにしてきました。そこから一人ひとりが障害とともに生きながら最善の自己になっていける社会がつくれないかと考えてきました。 

人は誰でも、かけがえのない生命を大切にし、自分の人生を自分でデザインし、自己実現を図りながら幸福になる権利があります。そのような権利を保証することが、これからの社会目標であることを提案していきたいと思います。さらにはアートの力による社会的課題の解決も視野に入れ、誰も疎外されたり排除されない社会を、アートを通して考え、実現していきたいと思っています。

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