2013年1月21日月曜日

マイナスの世界 (2007/12/17)

12月1日からの南港ハイアットホテルでのイベントが終了した。 
16日間で、イウィンさんが10日間、僕が9日間、それぞれ出演した。出演した日は、インドネシア料理のバイキングをごちそうになった。木曜日からは、4日間連続でインドネシア料理三昧。特にイウィンさんは大喜びだった。今日は、本町のチタチタでもインドネシア語のレッスンだったので、昼も夜もインドネシア料理だった。 

この仕事は、インドネシア領事館から頼まれた。出演したのは僕らの他に、マルガサリの小編成バンド、バリガムランのギータ・クンチャナとバリ舞踊のプスパ・クンチャナ、東ジャワ舞踊のラギル・クニン、領事館スタッフのワヤンさんとウランのさんのバリ舞踊チームだった。日替わりで、いろいろな組み合わせで20~40分のプログラムを組んだ。16日間、毎日6時と8時の2回公演だった。僕自身は自分なりの課題を持って、18回の公演を行った。レストランという不特定多数の人がいて、難しい場所だったが、自分にとってはいい経験になった。 

今日は最終日だったので、僕たちのジャワ舞踊が2人、ギータ・クンチャナとプスパ・クンチャナが総勢7人、ラギル・クニンが5人の大所帯だった。レストランも最終日で大にぎわいだった。僕たちは、ジャワ舞踊の他にも、バリガムランで即興的に踊った。客席から飛び入りで参加してくれる人もいて、レストランの催しとは思えないほど盛り上がった。 

18回踊ったわけだが、同じ場所、同じ踊りのなのに、雰囲気がまるで変わることに今更ながら驚いた。僕自身は古典舞踊を踊る際はかなり安定しているはずである。それでも、平日の8時の回などは、客席が数名で、盛り上がっているカップルやグループは、踊りを見る気配が全くなかったりする時と、週末のテーブルがほとんど埋って、踊った後に大きな拍手をもらうような回とでは、かなり違う雰囲気になった。 

いかなる場所でも、平常心をキープすることも必要だし、いかなる場所でも、その場の空気を変える力を持つことも必要だろう。しかし、空気を変えようと力みすぎると、踊りが崩れてしまう。その辺りが難しい。特に、抑制的なジャワ舞踊の場合は難しい。その点もあって、今回はジャワ舞踊の中でも、抑制をしながらもやや自由にふるまえる仮面舞踊を踊ることにしたのだ。 

最終日の今日は、ギータ・クンチャナの小林江美さんが誘ってくれて、バリガムランに合わせて即興で踊ることになった。このシーンでは、かなり自由に踊ることが出来、会場の空気を十分に感じて、空気が少しづつ変わっていくのを感じながら踊ることが出来た。 
ギータの皆さん、ありがとう。またやりましょうね。いろんな可能性が詰まっているような気がします。 

16日間の間に見に来て下さった皆さん、ありがとうございました。 
終演後、ホテルから実家のある豊中へ寄り、子供をひろって、豊能町の自宅へ車で向かった。豊中で、車の温度計は5度を指していた。池田を越えて山に入る辺りで3度になった。山では1度になり。自宅の2キロ手前でマイナス1度になった。11時頃到着し、家を少し温めて、寝ているブナを寝室に運んだ。 

車へ戻ると、星空がきれいだった。オリオン座や双子座がよく見える。流れ星でも見えないかと、しばらく寒空に佇んだ。時折、空全体が瞬くように見えたが、流れ星は見えなかった。身体がシャキッとして、寒いのも悪くはない。(数日後には撤回しそうな発言ではあるが・・・。) 

我が家の辺りは、もう2週間ほど前に初氷が張ったが、いよいよ本格的に寒くなってきた。しばらくは、夜はマイナスの世界になるのだろう。今年はマイナス何度まで行くかな?

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