2013年1月24日木曜日

ビエンナーレ・オープニングコンサート (2008/9/22)

インドネシアツアー日記を中断し、日記が挿入されます。イベントがどんどん過ぎ去っていくのです。ツアーの方も、なんとか続けますので・・・。 

9月19日金曜日 
朝9時前に家を出て、10時ジャストに中川真さんを向日町の自宅でピックアップ。裏道を通って京都南から名神に。乗ってすぐ高速バスのバス停で、10時15分に岡戸さんをピックアップ。 

予定通りに分刻みのスケジュールが進む。結構得意なんです、こういうの。5分前におなじバス停で、家高さんをピックアップした本間さんのフィアットを追い掛ける。関ヶ原の出口近くで追いつく。予定到着時間の12時に、大垣城着。 

現地は雨模様。楽器の積み下ろし、そしてセッティング。会場は、城内にある古びた木造建築「武徳殿」。ガムランが配置されると俄然いい雰囲気になった。ここが「おおがきビエンナーレ」のオープニングとクロージングのセレモニー会場になる。 

この日演奏されるのは3曲。大学院生の松本さんと斉藤さんがこのために作曲したガムラン作品と三輪眞弘さん作曲の「愛の賛歌」。リハーサルが終わり、暗くなり始めると観客が集まり始める。来賓も多く、ビエンナーレのオープニングという雰囲気になってきた。 

来賓挨拶などが終わり、コンサートの開演。まずは、松本さんの作品。この作品で、僕は楽器と4つのスピーカーに囲まれた四角のなかでぐるぐると回る。1周1分弱で25周。僕の回転が楽譜の一部になっている。音に耳を澄まし、身体に中性浮力を持たせる感じにして、空気を感じながら、微妙に速度や揺れ方を変えながらぐるぐる回った。 

2曲目はダンスなし。そして、3曲目は三輪さんの「愛の賛歌」。これは、去年のフェニックスホール、碧水ホール、そして今年のスペース天でのイベント「森のコモンズ」での2回の公演に続き、5回目の上演だった。初演の時には、Mさんと大石麻未さんが踊り、2回目以降は僕が加わった。しかし今回、Mさんと大石さんが参加できなくなったので、急遽イウィンさんが踊ることになった。 

最初の2曲ともとてもマニアックな作品だったが、満員の観客はすごい集中力で、会場には熱気が満ちていた。「愛の賛歌」で、僕は、その熱気の粒子を感じながら踊った。終演後、大きな拍手が響いた。三輪さんもちょっと興奮しているようだった。 

今日、三輪さんからメールがあり、雑誌「洪水」の編集者のブログに批評があると知らせてくれた。勇気づけられるコメントだった。 

http://kozui.sblo.jp/ 

僕とイウィンさんはダンサーなのに、マルガサリという音楽グループのメンバーである。僕らの存在によって、マルガサリも単なる音楽グループからかなり境界を越えてきていると言えるかも知れない。ジャワでは、音楽とダンスが相互乗り入れ的だ。どちらもできる人が、当たり前にようにたくさんいる。 

僕は、マルガサリで踊る時、音楽が伴奏であると感じたことがない。音とダンスがともにある、感じ。これは、きっと大切なことだと思う。 

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